New York Class Battleship
USS Texas BB-35
ニューヨーク級戦艦 戦艦テキサス
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テキサス州ヒューストン近郊のサンジャシント州立公園内にて公開されている戦艦テキサス。
1914年に竣工され、第一次、第ニ次両世界大戦に参加。終戦後の1948年に記念艦になったそうな。
大小の近代化改装を重ねた旧式艦ならではの渋い形状をしております。
Page1では艦外部、Page2では艦内部を紹介しております。
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戦艦テキサス全体図。
第一次世界大戦においては主に商船や輸送船団の護衛任務に従事。
第ニ次世界大戦では大西洋、太平洋を転戦。ノルマンディー、硫黄島、沖縄の作戦に参加した艦です。
艦首部より。
「超ド級」の語源となったド(ドレッドノート)級の戦艦。
古いです。渋いです。
三脚マストトップの射撃指揮所。
残念ながら上がらせてくれませんでした。
上:主砲射撃指揮所(Main Battery Control)。
中:見張り所(Battle lookouts)。
下:副砲射撃指揮所(Secondary Battery Control)。
トップには対水上用のSGレーダーが装備されております。
ブリッジより。
前部14インチ(35.6 cm)主砲。
2番主砲搭上には20mm機銃マウントの跡があります。
あれに見えるはサンジャシント記念塔じゃないか。
初期には砲塔上の滑走台から搭載機を発艦させたそうな。
恐ろしっこです。
ブリッジより後方。
搭載艇や観測機を回収するクレーンが見えます。
右舷対空兵装群。
ボフォース40mm4連装機関砲、エリコン20mm対空機関砲等が並んでおります。
3インチ(7.6cm)単装高角砲。
3インチ高角砲は時代とともに増設され計10門を装備。
学徒、というか学童出陣。
ハンドルで可動するので遊具になっております。
左舷対空兵装群。
40mm砲が10基40門。20mm砲が連装1基を含む計46門装備されておったそうな。
艦中部外観。
様々な改修を受け、竣工当時と比べて大きく変化しております。
舷側を囲うように最大時21門が装備された5インチ(12.7cm)副砲。
最終的に上甲板に片舷3門計6門が残されました。
ケースメート(砲郭)式にはなっておらず、モロ出しであります。
被弾時には3門が同時に終了する悪寒がしてなりません。
左舷中部辺りより前方。
ごちゃごちゃしております。
艦橋構造物後部にある調理場。
真下にあるカフェテリアにて配食されたそうな。
1,000人前の調理の際にはOh!猛烈ー!に暑くなるそうで。
換気排熱は重要なんだそうです。
3番主砲塔とクレーン。
砲搭上にカタパルトが設置され2-3機の観測機が運用されておりました。
3-4番主砲塔間にある後部三脚マスト。
中部に探照灯が付いております。
網みたいなのが対空用のSCレーダー。
その後ろに伸びてるのが対水上用のSGレーダー。
微妙に古い装備だったりします。
後部14インチ主砲塔3基と後部マスト。
見学するおばちゃん達は興味あるんだろうか。
後部の3インチ単装高角砲。
初めて対空砲を装備した艦だそうな。
艦尾部の対空兵装群。
Mark51射撃指揮装置(Mark 51 Director)。
40mm対空砲用の射撃指揮装置。
これで目標を追尾することでより正確な射角が得られるそうな。
各種新鋭艦が竣工される中、低速老朽な当艦も適所にて使用されておったわけであります。
正に古渋いといった感があるわけであります。
何とも言えない舷側形状であります。
閉塞されたケースメイト、移設された副砲の張り出し、追加された対魚雷バルジ等が確認できます。
ちなみに初期には1番主砲塔辺りの喫水線下に魚雷発射管も装備しておったそうです。やりすぎです。
ヒューストン・シップ・チャンネルの入り江に保存展示される戦艦テキサス全景。
ちなみにネームシップであり姉妹艦の戦艦ニューヨークは核実験に使用された後、射撃標的になって沈んだそうな。