最初は「すげぇ」って感じで見物していたわけですが、あまりのやかましさに段々イライラしてくる。クソ蒸し暑いのでムーンルーフを少し開けておいたわけで、車内は割とビショビショ。爆音、閃光、濡れタオルケットの三重苦の中、耳栓をしてまた寝る。
午前6時、また起きる。雨は止んだが曇っているのでやる気が出ない。南の島の大王バリの理由でまた寝る。
午前7時、晴れたので起床。朝から75°F(24℃)もあって蒸し暑い。南部での車中泊2日目ということでかなりキモチ悪いわけで。冷水器でペットボトルを満たし、頭にかけてみる。放水時間は5秒ほどだが意外にスッキリ出来ることが判明。これを数回繰り返しスカッと爽やかに出発準備完了。「大五郎クラスのペットボトルがあれば尚良し」などと考えてしまうダメ生活。もう少し計画的にモーテルを利用しようとは思っているのですが、わかっちゃいるけどやめられないのでした。
午前7時50分出発。I-10eastで戦艦アラバマのあるBattleship Memorial Parkに向かう。異常に腹が減ってきたのでギフトショップに入ってみるが食品類は何も無いわけで。仕方なく以前に買った缶詰を開ける。内容物は豆、トマト、コーン、グリーンチリが入っている野菜のごった煮的な何か。スプーンが無いのでラッパ飲み、というかラッパ食いで食す。アメリカで変な食品にトライすると「食べられません」か「空腹時にのみ可食」のどちらかである場合が多いがこれは喰える。というか美味しゅう御座います。ペコペコ動物状態の俺はウイダーinゼリーの如く10秒で缶詰チャージ完了。
今までに観てきた艦と比べると全長はやや短いが、美味しいトコだけ一番絞りされたサウスダコタ級の戦艦アラバマ。艦内は開放しているエリアが広く、ブリッジもかなり上まで見学できます。A、B、Cの三つのルートが設定されており、それぞれ赤、緑、黄の矢印に沿って進むと迷子にならずに全部回れるシステムになっております。
いつもの様にひたすら歩き回り、撮影を繰り返す。至る所にコンセントがあるので充電し放題なのはいいが、待ち時間がなんともアホ臭い。しかし旅行記サイトの制作を密かに目論み始めていたわけで、激写を止めるわけにはいかないのでした。
艦橋より左舷前方。
モービル湾から北東方面。なんも無いです。
手前には展示車両の戦車等が見えます。
午後1時、アラバマ艦内とエアクラフトパビリオンを一通り回ったところで車に戻り、またしてもデジカメ充電待ち。再入場しようと思ったら激しい雨が降り出す。思えば天気予報も見ないでここまで好天続きだったのはラッキーだったのかもしれん。などと思ってみる。
潜水艦内外を30分ほど回って見学終了。ギフトショップでショットグラスをゲットしてから外へ出る。
そして今度は屋外展示品を見学。B-25、B-52、ブラックバードなんかが展示されている。戦車類はよく分からないがとりあえず激写。湾岸戦争時に捕獲されたイラク軍戦車もおりました。
そんな感じで出発当初の浮浪精神を忘れ、生ぬるいスケジュールを組んで浮かれる俺。当然ながら天罰が待っていたわけで。
目的のI-10 Exit3まであと数マイルの地点で急に渋滞。そして完全停止。この先には大きな町は無く、一直線に広い道が続くだけのはずでして、自然渋滞が起きるわけも無く。事故だろうか。思えば救急車2台とすれ違ったような気がする。パトカー数台が路肩から抜いていった様な気もする。
停止から10分経過、完全にハメられた事を悟りエンジンを止める。外に出て様子を見るが前後共に長蛇の列。あきらめて荷物整理を始める。さらに20分が過ぎる。車内もトランク内も掃除完了、モーテル入りの準備完了。さらに10分経過、リアハッチに座って爪切り。対向車線には車から身を乗り出し、叫びながらこちら側を挑発してくる若者。しかしこちらサイドとしてはすでに1時間以上も完全停止しているわけでして一切の感情が起こらないわけで。
完全停止から約1時間半、脳が限界でアレになってしまったのか、路肩を歩く人がちらほらと出現。どう考えても待っていたほうが早いと思われますが。イヤ、もうどうでもいいけど。何故か裸足で歩いている人もおりました。ラジオをつけてみるとやはり重大事故の発生を伝えているが、BGMが陽気なカントリーミュージック。イヤ、もうどーでもいいです。
午後6時、やっと事故現場を通過。オールクリアー、というわけで総員鬼の様な加速をみせるかと思っていましたが、意外と普通に走行。やはり皆様お疲れの模様。結局2時間ほどハマらさせて頂き腐りやがりました。
現場には上半身が潰れたSUV車がレッカー車に乗せられていましたが、ぐちゃぐちゃで車種は不明でした。ちなみに現場付近では対向車線でも3台ほど事故っておりまして。見物渋滞ではなく見物事故が起きるところがアメリカン。さすが戦争中でも戦死者数より交通事故死者数のほうが多い国だけはあるぜ。
「I-10じゃなくてI-65のExit3じゃねーか!」。つまりは存在しない幻のモーテルに向かっていたわけで、よりによってその勘違いしてた場所の前で大事故が発生したわけであり、早とちっていなければあのクソ渋滞にも巻き込まれなかったということなわけで。「うおー!」。
何かと自分自身に失望する出来事の多い今回の旅だが、あらためてガックリ。「ちゃんと確認しなきゃ」とか「事前にチェック」とかいう消費者金融のCMが頭をよぎるわけで、サラ金のキャッチフレーズに人生の警告をされてしまう俺。結構当てはまっている所が情けない。午後6時15分、スーパー8モーテルに入る。クーポン使用で$43.60。もっと安い所もあったが、キングサイズベッドにバスタブ、冷蔵庫、電子レンジ装備の超高級豪邸仕様でこのお値段は苦しゅうない。
無事に高級寝床の確保完了、早速買出しへ。いつもの如く飯を求めて三千里になるかと思ったが、モーテルのすぐ裏にウィン・ディキシー(Winn-Dixie)とかいう大きなスーパーを発見。本日は缶詰の10秒チャージで9時間以上キープしているわけで、豪勢にオイスター(生)、エビ(ボイル)にサラダとシーチキンをゲッツ。さらにビーフ(生)が安いのでゲッツ。そしておビールを1ケースと小ワインを6発ほどゲッツしてみたりしてみる。そんな感じで豪華ディナーの調達終了。そして牛生肉の調理を開始。厚さ2.5cmはある生肉をそのままレンジに投入。ある程度予想はしていたが、やたらと水分が出てきやがられるわけで、ブクブクと泡立ってとても美味そう、じゃ無い。火は通ったのでコンビニで奪ってきたケチャップで食す。硬い。とても硬い。そして程よく臭いのでコンビニで奪ってきたタバスコでごまかす。しかしまだクサ硬いわけで、今度は赤ワインをかけて再加熱。俺流牛肉の赤ワイン煮の完成。本日は高級ディナーを楽しむはずだったが、メニュー後半が猫飯風になってしまった。
文句を言いつつも完食。飯を喰ったらゴロゴロするのが人というものであり、飲酒をしつつテレビを観てまったり。当モーテルはチャンネル数が少ないわけで、今日の事故報道を探すが見つからじ。なぜか日本のアニメは2チャンネルで放送されており、英語字幕でもろに日本語音声なんで妙な気分。久々の日本語放送なわけで、よくわからんアニメだが鑑賞してみたりしてみる。
午後10時、酒+謎のアニメ=睡魔、というわけで少し早めに御就寝。
本日の走行距離: | 84miles (135km) |
トータル走行距離: | 4471miles (7195km) |
本日の出費 | |
AL Battleship Memorial Park | :パーキング$2.00 入場料$9.00 ダイエットコーク$1.50 ショットグラス$4.91 |
AL Mobile | :モーテル$43.60 エビ オイスター ビーフ サラダ シーチキン おビール おワイン 計$30.37 |
Total | :$91.38 |