〜 テキサス州ガルベストン、ヒューストンを浮浪。〜

アメリカ地図14 テキサス
 アメリカ浮浪日記 
浮浪生活14日目
5月19日 晴れ

テキサス州
ガルベストン 

 テキサス州
I-10レストエリア


▼起床

午前9時半すぎに起床。12時間近くの連続睡眠で昨日までの疲労からスカッとさわやかに復活。
モーテル室内
今回のお部屋。散らかっとります。
昨晩の残飯をいただきながら爆発してしまったPC君の様子を見る。寝て起きて直ってるわけも無く、というか悪化している感すらあるわけでして。様々なプログラムが勝手に動いておる様でかなりの重症。ウイルス対策ソフトをインストールしてみると、やはり凄まじく出まくりやがるわけで。検出ファイル削除が増殖スピードに追いつかない状態。ついにブチキレてヤケクソに消しまくり。すると今度は動くプログラムが急減して病状は急速に悪化。ついにインターネット接続も不能に。

残る対処法は「窓からコロニー落とし」のみ。しかし今まで撮りまくった全デジカメデータが入ってるわけで。現在の精神状態でこれ以上いぢれば再起不能になることは必至。PCの事は一時忘れて出発準備に取り掛かる。

モーテルの駐車場
毎度ダラダラの昼発進ですいません。

この部屋は安いだけあってなんも無い。タオルが1枚あるのみでバスタブは無し。コーヒーメーカーや冷蔵庫も無し。なんと時計すら無しのまさに寝るだけ仕様。割安とはいえやや後悔するほどに不便。

毎度の事ながら「あんた今日チェックアウトするの?」とルームキーパーせかされ正午に発進。いつもながらチェックアウト時間ギリギリまで居残るダメ人間。

▼まずはピラミッド調査

本日の目標はウェルカムセンターで発見した航空博物館と潜水艦だが、昨日ハイウェイから見えたやたらと派手なピラミッド型の建物が気になっていたんで先に寄り道。

午後0時20分、ピラミッドに到着。ムーディガーデン(Moody Gardens)というらしく、3つあるピラミッド的建物はそれぞれ熱帯植物園、水族館、科学博物館になっておるそうな。

ムーディガーデンの様子
いろいろなレジャー施設になっている模様。

ムーディガーデンの駐車場
駐車場。客はそこそこおる様です。

ムーディガーデンのピラミッド
ピラミッド×3。結構広いです。

ムーディガーデンのホテル
隣接する大高級ホテル様。

ホテル前で記念撮影
ホテル前のお花と記念撮影したりしてみる。

周囲を浮浪してみるとプールや遊覧船なども発見。椰子の木や南国っぽい花なんかもあり、一帯が浮かれムードのレジャー施設になっている模様。

大きなホテルもあるので金持ちはここに泊まって遊び呆けるに違い無いが、庶民である俺は当然外から見学。そして宿泊者であるがごとくホテル前で記念撮影。楽しかったムーディガーデンを出る。

▼ローンスター航空博物館

午後0時45分、ローンスター航空博物館(Lone Star Flight Museum)に着く。空港の外れにあってマヂでここですか?という感じの寂れ様。受付のおばちゃん以外誰もおらず静まり返っており、田舎の渋い公民館といった雰囲気。ここでもクーポンを使って$1オフで入場。
整備中のF6Fヘルキャット
整備中の実働ヘルキャット。

館内はミュージアムというより倉庫といった感じでいろいろと詰め込められております。第二次世界大戦機の展示がメインだが、何がすごいって「マジで飛行可能」だそうで。現役で飛ぶだけあってキレイに磨かれております。細かい可動部もピカピカに注油もされており、エンジン下にはオイル受けが置いてあり「飛ぶぜ」感アップ。

そんな感じで見所いっぱいなわけで、デジカメのメモリーもすぐに一杯に。データを移すべくノートPCの電源を祈りながらオン!白い。とても白い。祈りでPCが直るわけが無く、真っ白い画面が出るのみ。どうにもプログラムが一つも動いていないわけでして。今朝の某ヨットスクール式修正術が効いたようで、危篤状態に陥られた模様。今までのデジカメデータすべてが入っているわけでして、しばし呆然。

ローンスター航空博物館館内
ミュージアムというかモロに格納庫といった感じの館内。
第二次世界大戦期の機体中心ですが飛びます。航空ショーにも出ます。
飛びます飛びます。

というわけでフライアブルな名機達の激写は強制終了。一通り見学してから、午後2時、館外に出る。


使い捨てカメラでも買って館内に戻ろうかと目論むも、周囲は寂れており店自体が見つからじ。結局はデジカメメモリーを買う事に決定。

▼高級デジカメメモリー

初日に発見していた大型スーパー「ターゲット(Target)」でメモリーを捜索。とりあえずカメラコーナーをうろうろしてみるが、何がなんだかさっぱりわからん。なんと言いますか、自分のデジカメのメモリー自体初めて見るわけで。店員に聞いてみるとSDカードというヤツならどれでも良いらしい。早速発見するが、「ク、クソ高い。とてもクソ高い」。512MBでそのお値段$70〜100。このクラスのお買い物となるとご利用は計画的にしたいのだが。とりあえず現場を離れ店内を歩き回る。再び高級メモリーと対峙し購入を決意。しかしついさっきSDカードなる名を知ったばかり俺にその違いがわかるわけも無く、いかにも庶民らしく金額的に真ん中のヤツを選択。金$74.99也。そして消費税がなんと8.25%で$6.19を奪われ高額納税者に。ブッシュの爆弾代にされるんなら安い州で買えば良かった。とにかく予想外の出費。

今回の事件である事にやっと気づきまして。今まで最大サイズで撮影していた事が判明。当然メモリーはすぐに満タンに。画素数設定など知らずにクソ重いノートPCを持ち歩き、いちいちデータを移す作業に従事していたわけで。「このボロカメラ少ししか保存できないぜ」と思っていたが、ボロいのは俺の脳だったらしい。高級メモリーを装備、画像サイズも下げて激写準備完了。旅後半でやっとデジカメの準備完了するダメ人間。

午後3時、次の目標である潜水艦に向かう。

▼シーウルフパークなる場所へ

パンフレットの地図を頼りに町外れに出る。そして橋を通ってなにも無い島へ渡らされる。辺りは枯れ草ボーボーでかなり不安な感じだが、15分ほど走ると突き当たりにやっと発見。シーウルフパーク(Seawolf Park)という公園になっているらしい。駐車場$5、展示艦見学$5の計$10を入口のボロボロの料金所で払うと懐かしきわら半紙的な紙切れと駐車券をくれる。ちなみに係員は私服でリラックスしまくり。

海沿いまで行くと釣り人がいるので見学がてら散歩。空にはカモメっぽい鳥が飛んでいますが人をまったく恐れないようで目の前に着陸します。いやマジで鷲づかみ可能な距離に自ら着地してきます。さらに歩くと展望台兼レストランと思われる建物発見。しかし内部は薄暗く何も無し。シーズンオフなのか廃墟なのかわかりづらいがとりあえず侵入してトイレを使用。

シーウルフパークの桟橋から見える釣り人達
なんか妙な小魚が釣れておりました。
右奥に展示される2艦の艦橋が見えます。
シーウルフパークの釣り桟橋とカモメ
頭だけ黒いアメリカンカモメ。
自らフレームインしてきます。


徘徊もほどほどにメインの潜水艦へ。と思ったら艦の前をふらふらしていたモロに普段着のオッサンがチケットを見せろと言ってくる。相変わらず係員と一般客の区別が付きづらい。どうも入口で渡されたわら半紙片が入場チケットだったらしく、アレがそうなのかと疑いながら車から取って戻ると笑顔で入艦許可される。いろいろとマヂっすか的な感じだがとにかく潜水艦内へ。

展示される潜水艦カヴァラ
潜水艦カヴァラ。埋まっております。

展示される護衛駆逐艦スチュワート
護衛駆逐艦スチュワート。渋いです。


潜水艦カヴァラ(USS Cavalla SS-244)は地面に半分埋められた状態で展示されています。日本の空母「翔鶴」を沈めた艦でして、パンフレットの表紙にも「真珠湾を攻撃した翔鶴を撃沈したぜ」と書いてあります。アラバマで見学した潜水艦ドラムと同型のガトー級なんでほどよくテキトーに見てまわる。


次は隣にある護衛駆逐艦スチュワート(USS Stewart DE-238)へ。これもまた地面に埋まっております。錆びまくって塗装も落ちております。「WET PAINT」表示のある艦橋内も錆びて塗装が落ちてます。しかし護衛駆逐艦という渋い艦種を今まで保存してきただけでも偉い。客は少なそうだし、この寂れっぷりからしても寄付金等で今まで保存されてきたって事だろか。さすが戦争大好きアメリカ人。小型艦なんでさほど時間もかからずに見学終了。

午後4時半、一度車に戻りデジカメの充電。さすが高級512MBメモリー様だけあって撮り放題。データ移しの苦労を考えるともっと早く買っておけば良かった。貧乏人特有の高額商品購入後の何とも言えない不安感、罪悪感は消える。

午後5時、軽く外観を撮影してまわってからシーウルフパークを出る。

▼ガルベストンの街をほどよく浮浪

午後5時半、ガルベストンの街も見たかったので走りまわってみる。結構古い建物が並んでおり渋い感じ。なんかいろいろありそうな雰囲気だがPC君死去により情報不足で詳細不明。というわけで周囲を浮浪しながらソレっぽい建物を激写。

ガルベストン歴史地区の古い建築物
歴史ある街らしくかなり古い街並みが残っております。
良くわかりませんがソレっぽくって渋い建物を激写。

ガルベストン歴史地区周辺その1
結構渋い感じのエリアが続いとります。

ガルベストン歴史地区周辺その2
この街はハリケーンによる被害を度々受けているそうで。
2008年には島のほぼ全域が冠水してしまったそうな。

ガルベストンの路面電車の線路
古い感じの路面電車もおりました。

ガルベストンの歴史ある教会
ソレっぽい教会(大)。


ガルベストンのテキサス英雄記念碑(Texas Heroes Monument)
テキサス英雄記念碑(Texas Heroes Monument)。
1900年のハリケーンによる大災害後に建てられたそうな。

テキトーに回って満足したんで終了。次はここから約200マイル(約320km)ほど南下したコーパスクリスティ(Corpus Christi)なる街に行こうかと迷う。が、またしてもネタが空母なわけで。いくら浮浪と言えども、追加される日数及び費用的なことが頭をよぎリ始めるわけでして。猛烈に迷ったが却下。ヒューストン方面に向かうことにする。

途中のコンビニで水とおタバコを購入。久しぶりにアジア人の店員。カウンターに夫婦らしき二人がおり、窓際ではおばあさんが赤ちゃんを抱っこしてまったり。店内では子供達が走り回ったり泣き叫んだりしているという凄まじく家庭的なコンビニであられました。「いらっしゃいませこんばんわー(棒読み)」な某国のコンビニとは真逆でありました。

▼NASAの看板を見学

I-45 Northに乗ってヒューストンへ。途中にあるNASAのジョンソン宇宙センターに寄ってみる。興味が無いわけではないが宇宙関係はハイテクすぎて意味不明。すでに夕方ということもあって一応外だけ見ることに。

NASAのSPACE CENTERの看板
「SPACE CENTER」とあります。NASAにやって来ました。

NASAのジョンソン宇宙センターの看板
NASAのマークを発見。どう見てもNASAです。


午後6時くらいに到着。多少でも宇宙基地的な外見を期待しておったが、延々とフェンスが続いて奥に建物が見えるだけ。入口にロケットどーん!とか、せめてソレっぽいアンテナとかあるかなと思っておったんだが。というわけでして遥か彼方に見えるロケット的な何かと看板をNASA記念に撮影して終了。

NASAの国際宇宙ステーション計画の看板
国際宇宙ステーション計画に参加する16ヶ国。
両端の米英勢力に挟まれる独伊日、と思った人は要入院。
NASAを外から撮影
ロケット的な物も見えます。まさにNASAです。
といった感じでNASA見学終了。


ハイウェイに戻る途中のストリート名にKOBAYASHIと書かれている気がした。「ん、小林?」と思って良く見るがやっぱり「KOBAYASHI RD.」と書かれておる。どーでもいいがとりあえず激写。

KOBAYASHI Rd.標識
NASAにまで来て激写するはKOBAYASHI。
何に由来するんだろか。

▼ヒューストンのダウンタウンを浮浪

I-45に戻って少し走るとヒューストンのビル群が見えてくる。片側4車線あるのに結構混雑してくる。ここ数日間はフルブーストかかったド田舎暮らしをしていたので近代的なビルを見るのは久しぶり。

I-45 Westでヒューストン中心部へ向かう
I-45 West、ヒューストン中心部に突入。
中央は複数人乗車時のみ走行できるHOVレーン。

午後7時前にはヒューストン中心部に入り、特にアテも無いが街中を浮浪。なんというか今まで都市と比べて妙に人気が無い。カフェやレストラン内には客はいるが、歩行者がほとんどいない。そういう自分も浮浪中だから歩き回っているだけなんだが。

ヒューストンの高層ビル群
ヒューストンの高層ビル群。
なんといいますか大都市の割りに人の気配がありません。

ヒューストン中心部をドライブ
結構中心部なんですが誰もいません。
なんか車も少ない感じ。
ヒューストンのライトレール
ライトレール発見。
外には誰もいません。

ヒューストンのダウンタウン
オープンカフェや建物内にやっと人影発見。

野球の試合開始前のミニッツメイドパーク
ミニッツメイドパーク(Minute Maid Park)。
野球の試合開始時刻でこの辺は混雑しております。


そんな感じでどこが栄えている場所かもわからず、テキトーに街並みを見てまわってテキトーに激写。30分ほどで徘徊終了し、次の目的地サンアントニオ(San Antonio)に向かう。

▼サンアントニオへ

この時間から郊外に向かう車は少ないようで片側4車線の広い道をまったりと走行。途中「モーテル6」の看板を数回見かけたが、郊外へと離れるにつれて$655035と大きく値段が違うわけで。今さらながら「やっぱ下調べしとけばかなり節約できたな」と思ったりしてみる。

I-10 West ヒューストン付近その1
I-10 West、ヒューストンからサンアントニオへ。

I-10 West ヒューストン付近その2
そして日暮れ。


ヘッドライト切れの警告表示
フロントライト終了。

日が落ち始めた午後8時、ヘッドライト切れの警告表示が点灯。

午後8時15分、給油兼ヘッドライトバルブ探し。トレーラーも止まれる大きいガソリンスタンドなんで車パーツも豊富。が、大型トラック用のマニアックな商品ばかりで肝心な乗用車用バルブが売ってない。なんだか客も一見トラック野郎風のオッサンばかりで、自身も含めてうっとしい雰囲気の店内。

本日は朝に残飯を食したのみで一日行動しているわけで、空腹の為にアーモンドデニッシュを購入。脂質、糖質、合成香料盛り合わせのこの旅でニ度目の毒デニッシュ。普段なら絶対食べないアメリカン仕様だがなんか美味そうに見えてしまった。

ヘッドライト、フォグランプ切れ
左ヘッドライトついに逝く。
左フォグは飛び石でレンズごと粉砕されておりました。
ガソリンスタンドにて給油中
トラック野郎LOVEなガスステーション。
乗用車用バルブは見つからず。


化粧品売り場ような芳香を放つディナーを食しつつ発進。結局バルブ交換は出来なかったわけで、「次のスタンドで」と思っていたが、店なんかあるわけが無い激しい大平原に突入。しょーもないことでパトカーに怒られるのは面倒だが大丈夫だろう。多分。

▼レストエリア(小)にて就寝

2時間ほど走って、午後10時半にサンアントニオ手前のレストエリアで停車。かなり小さいレストエリアで駐車スペースのラインも引かれていないわけで。なんか不安だけど本日はここに宿泊することに。

スナック菓子とマウンテンデューを自販機で購入。お釣り50セントを呑まれる。アメリカン自販機に標準装備されている、「1. お釣りが出ない 2. 商品が出ない 3. なぜか2つ出てくる」システムの「1」に当選した模様。標準装備なので仕方ない。

フリトスをぼりぼりしながらまったりするが、やはりデジカメ画像満載のまま危篤状態にあるノートPCが気がかり。なんというか時間が経つにつれて「マ、マヂでデータ全部消滅っすか・・」という恐怖を実感してくるわけでして。あまりに落ち着けないのでわざわざ友人に電話。今聞いても仕方無いのはわかっているが復活可能か調べてもらったりしてみる。

なんだかんだしてるうちに時間はすぎて就寝は午前0時に。


本日の走行距離:260mile
(418km)
トータル走行距離:5485mile
(8827km)
本日の出費
TX Galveston:モーテルのチップ$2.00 コーラ$1.50
TX Lone Star Flight Museum:入場料$7.00
TX Galveston:デジカメの高級メモリー$81.18
TX Seawolf Park:パーキング$5.00 入場料$5.00
TX Galveston:おタバコ×2 水 計$8.20
TX Houston付近:給油$32.03 アーモンドデニッシュ$1.38
TX San Antonio付近:ダイエットマウンテンデュー$1.25
 フリトス$0.75 寄付$0.50
Total:$145.79
13日目に戻る  アメリカ浮浪日記トップに戻る  15日目へ行く
Yahoo! Japan 緊急震災募金
- Yahoo! Japan 緊急震災募金 -
東日本大震災を救援する募金です。
Yahooポイントも使用できます。
- Webコンテンツランキング -
alphapolis
inserted by FC2 system