残る対処法は「窓からコロニー落とし」のみ。しかし今まで撮りまくった全デジカメデータが入ってるわけで。現在の精神状態でこれ以上いぢれば再起不能になることは必至。PCの事は一時忘れて出発準備に取り掛かる。
この部屋は安いだけあってなんも無い。タオルが1枚あるのみでバスタブは無し。コーヒーメーカーや冷蔵庫も無し。なんと時計すら無しのまさに寝るだけ仕様。割安とはいえやや後悔するほどに不便。
毎度の事ながら「あんた今日チェックアウトするの?」とルームキーパーせかされ正午に発進。いつもながらチェックアウト時間ギリギリまで居残るダメ人間。午後0時20分、ピラミッドに到着。ムーディガーデン(Moody Gardens)というらしく、3つあるピラミッド的建物はそれぞれ熱帯植物園、水族館、科学博物館になっておるそうな。
いろいろなレジャー施設になっている模様。
ピラミッド×3。結構広いです。
大きなホテルもあるので金持ちはここに泊まって遊び呆けるに違い無いが、庶民である俺は当然外から見学。そして宿泊者であるがごとくホテル前で記念撮影。楽しかったムーディガーデンを出る。
館内はミュージアムというより倉庫といった感じでいろいろと詰め込められております。第二次世界大戦機の展示がメインだが、何がすごいって「マジで飛行可能」だそうで。現役で飛ぶだけあってキレイに磨かれております。細かい可動部もピカピカに注油もされており、エンジン下にはオイル受けが置いてあり「飛ぶぜ」感アップ。
そんな感じで見所いっぱいなわけで、デジカメのメモリーもすぐに一杯に。データを移すべくノートPCの電源を祈りながらオン!白い。とても白い。祈りでPCが直るわけが無く、真っ白い画面が出るのみ。どうにもプログラムが一つも動いていないわけでして。今朝の某ヨットスクール式修正術が効いたようで、危篤状態に陥られた模様。今までのデジカメデータすべてが入っているわけでして、しばし呆然。
というわけでフライアブルな名機達の激写は強制終了。一通り見学してから、午後2時、館外に出る。
今回の事件である事にやっと気づきまして。今まで最大サイズで撮影していた事が判明。当然メモリーはすぐに満タンに。画素数設定など知らずにクソ重いノートPCを持ち歩き、いちいちデータを移す作業に従事していたわけで。「このボロカメラ少ししか保存できないぜ」と思っていたが、ボロいのは俺の脳だったらしい。高級メモリーを装備、画像サイズも下げて激写準備完了。旅後半でやっとデジカメの準備完了するダメ人間。
午後3時、次の目標である潜水艦に向かう。海沿いまで行くと釣り人がいるので見学がてら散歩。空にはカモメっぽい鳥が飛んでいますが人をまったく恐れないようで目の前に着陸します。いやマジで鷲づかみ可能な距離に自ら着地してきます。さらに歩くと展望台兼レストランと思われる建物発見。しかし内部は薄暗く何も無し。シーズンオフなのか廃墟なのかわかりづらいがとりあえず侵入してトイレを使用。
徘徊もほどほどにメインの潜水艦へ。と思ったら艦の前をふらふらしていたモロに普段着のオッサンがチケットを見せろと言ってくる。相変わらず係員と一般客の区別が付きづらい。どうも入口で渡されたわら半紙片が入場チケットだったらしく、アレがそうなのかと疑いながら車から取って戻ると笑顔で入艦許可される。いろいろとマヂっすか的な感じだがとにかく潜水艦内へ。
潜水艦カヴァラ(USS Cavalla SS-244)は地面に半分埋められた状態で展示されています。日本の空母「翔鶴」を沈めた艦でして、パンフレットの表紙にも「真珠湾を攻撃した翔鶴を撃沈したぜ」と書いてあります。アラバマで見学した潜水艦ドラムと同型のガトー級なんでほどよくテキトーに見てまわる。
次は隣にある護衛駆逐艦スチュワート(USS Stewart DE-238)へ。これもまた地面に埋まっております。錆びまくって塗装も落ちております。「WET PAINT」表示のある艦橋内も錆びて塗装が落ちてます。しかし護衛駆逐艦という渋い艦種を今まで保存してきただけでも偉い。客は少なそうだし、この寂れっぷりからしても寄付金等で今まで保存されてきたって事だろか。さすが戦争大好きアメリカ人。小型艦なんでさほど時間もかからずに見学終了。
午後4時半、一度車に戻りデジカメの充電。さすが高級512MBメモリー様だけあって撮り放題。データ移しの苦労を考えるともっと早く買っておけば良かった。貧乏人特有の高額商品購入後の何とも言えない不安感、罪悪感は消える。
午後5時、軽く外観を撮影してまわってからシーウルフパークを出る。
歴史ある街らしくかなり古い街並みが残っております。
良くわかりませんがソレっぽくって渋い建物を激写。
結構渋い感じのエリアが続いとります。
古い感じの路面電車もおりました。
テキトーに回って満足したんで終了。次はここから約200マイル(約320km)ほど南下したコーパスクリスティ(Corpus Christi)なる街に行こうかと迷う。が、またしてもネタが空母なわけで。いくら浮浪と言えども、追加される日数及び費用的なことが頭をよぎリ始めるわけでして。猛烈に迷ったが却下。ヒューストン方面に向かうことにする。
途中のコンビニで水とおタバコを購入。久しぶりにアジア人の店員。カウンターに夫婦らしき二人がおり、窓際ではおばあさんが赤ちゃんを抱っこしてまったり。店内では子供達が走り回ったり泣き叫んだりしているという凄まじく家庭的なコンビニであられました。「いらっしゃいませこんばんわー(棒読み)」な某国のコンビニとは真逆でありました。
午後6時くらいに到着。多少でも宇宙基地的な外見を期待しておったが、延々とフェンスが続いて奥に建物が見えるだけ。入口にロケットどーん!とか、せめてソレっぽいアンテナとかあるかなと思っておったんだが。というわけでして遥か彼方に見えるロケット的な何かと看板をNASA記念に撮影して終了。
ハイウェイに戻る途中のストリート名にKOBAYASHIと書かれている気がした。「ん、小林?」と思って良く見るがやっぱり「KOBAYASHI RD.」と書かれておる。どーでもいいがとりあえず激写。
午後7時前にはヒューストン中心部に入り、特にアテも無いが街中を浮浪。なんというか今まで都市と比べて妙に人気が無い。カフェやレストラン内には客はいるが、歩行者がほとんどいない。そういう自分も浮浪中だから歩き回っているだけなんだが。
午後8時15分、給油兼ヘッドライトバルブ探し。トレーラーも止まれる大きいガソリンスタンドなんで車パーツも豊富。が、大型トラック用のマニアックな商品ばかりで肝心な乗用車用バルブが売ってない。なんだか客も一見トラック野郎風のオッサンばかりで、自身も含めてうっとしい雰囲気の店内。
本日は朝に残飯を食したのみで一日行動しているわけで、空腹の為にアーモンドデニッシュを購入。脂質、糖質、合成香料盛り合わせのこの旅でニ度目の毒デニッシュ。普段なら絶対食べないアメリカン仕様だがなんか美味そうに見えてしまった。
スナック菓子とマウンテンデューを自販機で購入。お釣り50セントを呑まれる。アメリカン自販機に標準装備されている、「1. お釣りが出ない 2. 商品が出ない 3. なぜか2つ出てくる」システムの「1」に当選した模様。標準装備なので仕方ない。
フリトスをぼりぼりしながらまったりするが、やはりデジカメ画像満載のまま危篤状態にあるノートPCが気がかり。なんというか時間が経つにつれて「マ、マヂでデータ全部消滅っすか・・」という恐怖を実感してくるわけでして。あまりに落ち着けないのでわざわざ友人に電話。今聞いても仕方無いのはわかっているが復活可能か調べてもらったりしてみる。
なんだかんだしてるうちに時間はすぎて就寝は午前0時に。
本日の走行距離: | 260mile (418km) |
トータル走行距離: | 5485mile (8827km) |
本日の出費 | |
TX Galveston | :モーテルのチップ$2.00 コーラ$1.50 |
TX Lone Star Flight Museum | :入場料$7.00 |
TX Galveston | :デジカメの高級メモリー$81.18 |
TX Seawolf Park | :パーキング$5.00 入場料$5.00 |
TX Galveston | :おタバコ×2 水 計$8.20 |
TX Houston付近 | :給油$32.03 アーモンドデニッシュ$1.38 |
TX San Antonio付近 | :ダイエットマウンテンデュー$1.25 フリトス$0.75 寄付$0.50 |
Total | :$145.79 |