〜浮浪生活4日目〜
05/09 快晴 75°F (23.8℃)
『メリーランド州 ローレル⇒
⇒ヴァージニア州 ヴィエナ』
午前9時半起床。ゆっくりと風呂に入る。アメリカではバスタブがあっても「あなたこれでお湯のつもりですか?」的にぬるいことがしばしば。しかしここの湯は素晴らしく熱い。目一杯熱くした湯船で朝からまったり。ついでに洗濯もする。
不特定多数に使用された便器を
眺めながらの入浴がアメリカ流。
風呂から出て出発準備。今日の目標はスミソニアン博物館なのだが現在位置が不明。モーテルのレシートにはMaryland Laurelとあるので地図で確認。どうやってここまで来たのかわからんが、とにかくWashington D.C.中心からは20マイルも離れてしまっていることが判明。

高級モーテル室内。電子レンジと冷蔵庫が非常に便利でした。
額縁に撮影者、そして窓ガラスには愛車サブ君を
映り込ませているというアーティスティックな一葉。
午前11時チェックアウト。はっきし言って昨日のモーテル探しは辛かった。いやマジで。あまりに行き当たりばったりすぎると辛いことに気づいたので、モーテルのオフィスにて地元の地図をゲット。
午前11時15分、モーテルを発進。近くのガソリンスタンドにて給油。
モーテルにて発進準備中。

給油。奥にはいじくったスープラが見える。
どこにでもいるもんだ。
正午、Washington D.C.中心部入り、博物館を発見。やたらと天気が良いのでやや遠めに駐車、歩きでスミソニアン博物館を目指す。官庁街を抜けて博物館へ。
様々なジャンル別に分かれていてかなりの規模だが入場はすべて無料。さすが金持ち国の力はすごい。価値のわかる人ならいろいろと見たい物もあるだろうが、俺の興味があるのはAir and Space Museumのみ。人類初飛行から現代の宇宙関係の技術まで展示されてます。
いろいろとある展示物を程よく無視しつつ、WWU時代へ向かう。お馴染みのP-51にBf109、そしてゼロ戦。特に変わった物は無し。「うーむ、こんなもんか」。せっかくのスミソニアンなので一通り回ってみることに。さすがに素晴らしい品揃え。
しかし真面目に観ると一日かかりそうなのでテキトーにスルーして1時間程で見学終了。とりあえず車へ戻る。
Smithsonian National Air and Space Museum。
航空宇宙博物館だけでこんなにでっかいのです。しかも無料。入場し放題。
※クリックすると拡大します※

案内の看板。
一日で観るのは無理です。
「風呂+ベッド」効果で元気なので、さらに散歩をしてみる事に。まずは来る途中で発見した、白くて大きい、いかにもホワイトハウス的な建物前に移動。ホワイトハウスだと思い込んで撮影。そしてそこから見えるやたらと高い塔も撮影。さらに周囲をふらふらしてみる。
この辺には古くて立派な建物が並んでいる。どれも歴史があるんだろうが知識が無いので不明。ちなみに帰国後に白い建物は国会議事堂だと判明。そして塔には登れたことも判明。他にも様々な見所が判明。特に興味があった訳ではないが、やっぱり観とけばよかったと軽く後悔。後に激しく後悔。
歴史ありそうな建物が並んでます。
省庁のものだったり、博物館だったりする。

ウインドウズの壁紙バリの青い空。
出店なんかもいます。どれも欲しくない品揃え。
White Houseだと思い込んで撮影したUnited States Capitol。
帰国後に偶然テレビで本物を見て愕然、そそくさと画像をリネームするのだった。
しかし他人にバレる前に気づいて良かった。いやマジで。
天気は良いが、頭は悪いのでした。
偽White Houseより、やたらと高い塔を撮影。
「なんかテレビで見たことある」ぐらいでスルーしてしまった。今になって後悔。
塔の右辺りにリアルWhite Houseがあるらしい。
午後3時、散歩終了。下調べしておいたMaryland州にあるAir and Space Museum の別館に向かうことにする。すぐ近くにあるはずなのだが、またしても迷いまくってしまう。やっとのことでハイウェイに乗れば大渋滞。激しい遠回りで普通なら30分で着きそうな距離を1時間半かけて到着。
なんだか寂れていて誰もいない。受付にいた腰にデカいリボルバーを装備したデカい警備員に聞いてみると、一般公開は中止で展示物はVirginia州の別館に移転したとの事。「マジっすか」。どうも情報が古かったらしい。パンフレットにも載ってなかったんでおかしいとは思っていたんだけど。
苦節1時間半、何の為に来たのであろうか。しかしこの警備員はやたらと親切で、丁寧に別館までの道順を書いてくれる。さらには作業中の人を呼び止めて目印になる建物とかも聞いてくれまして。
というわけでWashington D.C.まで来て散々道に迷った挙句にホワイトハウスも見ずにVirginia州に向かうことになるのだった。
Paul E.Garber Facility。
スミソニアン博物館のレストア施設です。寂れすぎで一度は通り過ぎてしまった。
以前は予約すれば見学できたはずが、一般公開は中止したそうな。苦労して来たのに。
教わった通りに郊外を環状に走るI-495に乗る。Virginia州の別館までのルートは簡単で、この道からI-66に乗れば良いだけで問題無し。のはずだったが、異常な眠さの為にI-66への分岐を見逃してしまったらしい。インターステイトハイウェイの標識を見逃すはずが無いのだが。記憶に無いってことは見逃したってことなわけで。
そんなわけでどんどん変な方向へ突き進んでしまう。なんかイヤな予感がして一度ハイウェイを降りることに。地図を確認すると肝心の分岐を激しく通り越して中心部郊外を半周、かなり変なトコまで来てしまっている。同じ道を戻るのは浮浪者として敗北を意味するので、意地で別の道で戻ることに。
夕方のラッシュの中、I-66を目指して走る。知らない町を見るのは好きなんだが、渋滞がひどくて徐々にイライラモードに。デカすぎてよくわからない地図を見ながら彷徨う。すでに全然楽しくない。いいかげん疲れ果てたところでConstitution
Ave.を発見。
「な、なんか見たことある道だぜ」。「つーか昼間に通った道だぜ」。つまり渋滞の中を散々迷った挙句にスタート地点戻ったわけでして。「うおー!」。丁寧に道順を教えてもらったのにこの有り様。
正直言うと、説明を聞きつつも「テキトーに行けば分かるだろう」なんて思ってたわけで。人の厚意を無駄にすると地獄に落ちるという良い例になったかと思います。
気を取り直して再スタート。すると今度は簡単にI-66の入口発見。やっとのことで戻ってきた。15分ほど走るとさっき見逃してしまったI-495とのジャンクションを通過。「こ、こんなに近くだったのか」。さらに30分ほど直進すると博物館への標識が出てくる。
午後6時半、Dulles Airport近くの別館に着く。当然閉館してますが。まぁ場所確認はできたということで。はぁ。
すでに午後8時半、日も完全に落ちて真っ暗。テキト−走行で完全玉砕。敗北を認め、セブンイレブンへ。地元地図で現在位置を確認。Virginia州のViennaとかいうとこにいるらしい。近くのモーテルもチェック。あと10分も直進すればあるらしい。
午後9時すぎにモーテル発見、チェックイン。Totalで$68。はぁ。相変わらず高いが、もうどーでもいい。
部屋の確認後、近所のスーパーへ買出しに行く。サラダにホットチキンにコーン缶、必需品のビールは小買いすると割高なのでケースで購入。Safewayカードで12缶$7.99。どうでもいいか。
部屋に戻り荷物を運び終えて鍵をロック。なんかロックできません。鍵は手動とオートロックの二つが付いているのだが、手動の方が壊れているわけで。「なんか怖えーぜ」。頭が悪い上に疑り深い俺はオートロックとかいうハイテクがいまいち信用できない。不安なので確認しようと外へ出て扉を閉める。ちゃんとロックされているわけで。で、鍵はもってないわけでして。ものすごい理由でロックアウト。頭が悪いと人生辛い事ばかりなのだ。自分に絶望しつつオフィスでスペアキーを借り、そそくさと我が家へ入るのだった。
箱でおビールを買ったはいいが、$68も奪っておきながらこの部屋には冷蔵庫が無い。仕方なくゴミ箱に氷入れて冷やす。旧式冷蔵庫の方式だ。そしてメインディッシュの用意にかかる。本日はサラダにツナ缶とコーン缶を投入するという豪華なディナーを楽しむ予定だったのだが。缶切り君が無いこと気づく。社会復帰できるか不安になる出来事が続発してしまうわけで。はぁ。
缶詰は諦めて、質素にサラダとチキンを食しながらテレビを観ているとWashington D.C.の渋滞についてのニュースが流れる。どうも全米で最悪らしい。ちょっと前までその最悪とかいう中で彷徨い続けていた俺に対する嫌みだろうか。
「浮浪もいいけど、あまりに無計画すぎるのはどおよ?」と考えさせられる一日であった。
午後10時仮眠。のつもりがやっぱり疲れていたようで、翌朝8時まで爆睡してしまうのだった。