〜 大西洋岸をまったりと南下しノースカロライナ州入り。〜

アメリカ地図6 ヴァージニア→ノースカロライナ
 アメリカ浮浪日記 
浮浪生活6日目
5月11日 晴れ 80F (27℃)

ヴァージニア州
I-64レストエリア 

 ノースカロライナ州
I-40レストエリア


▼起床そしてオイル交換

午前6時起床。ダメ人間としては早起き。昨日から居る同業者はまだ就寝中の模様。
汁換え
寂れたレストエリアでオイル交換。

午前6時20分、丁度良さそうな縁石を発見、片輪を乗せてサブ君のオイル交換開始。オイルフィルターとドレンボルトも交換。

前回の交換から2900マイルほど走ったので程よくドロドロ。普段は2000から2500マイルで交換しているのでちょっとオーバーしてしまった。

オドメーターは90880マイル(14万5千キロ)。日本なら商用車バリに働いていることになるサブ君だが、これからも容赦なく労働させられるのだった。

オイル交換終了後。きれいな南行きのレストエリアのトイレで歯磨き、洗顔。もう完全に野宿に慣れてしまった。これで社会復帰できなくても安心。多分。

午前7時半出発。

▼ノーフォークへ

ガラスが割れているように見えますが、実際に割れてます
Hampton Roads Bridge-Tunnel。
まずは橋。窓にヒビが。
トンネル
そしてトンネル。

橋
トンネルを出るとまた橋。
一見ノーフォーク風な景色が。

今日は戦艦ウィスコンシンを見る予定だが、開艦は午前10時であり、ずいぶんと時間があるわけで。そこで地図上で気になっていたヴァージニアビーチ(Virginia Beach)なる場所に行ってみることに。

コロラドには山と荒野しかないわけで、景色は茶色、黄土色、灰色のみなわけでして。そんなわけでビーチの文字を見た瞬間に「絶対に行ってやるぜ」と決めていたのでした。

午前9時半、ヴァージニアビーチ着。せっかくの海なのに激しくモヤがかかっていて何も見えん。いやマジで雲の中にいる感じ。「荒野に帰れ」って意味でしょうか?仕方なくノーフォーク方面に戻る。

Portsmouth
I-264 West、多分ノーフォーク辺り。
この辺で降りればよかったのですが、通過。そして迷子に。

Portsmouth
よくわからんがポーツマスに向かっている模様。

毎度の事ながら道に迷ってポーツマス(Portsmouth)なる街に着いてしまった。せっかくなんでちょっくら散歩。この辺は軍港都市であり、無機質な風景が広がっております。というわけで特に無し。

湾奥部
なんとも観光には適さない風景。
特に無し
特に無しであります。


お時間の方がそろそろよろしいようなので、地図で戦艦の位置を確認する。ここからはそう遠くないはずだが、ステイトマップなんでだいたいの方角しかわからんわけで、とりあえず発進する。

大渋滞に巻き込まれつつも現場と思われる付近に無事到着。辺りをグルグルしてみると、戦艦への看板を発見。テキトー走行でも見つかるときは見つかるもんですな。

午前11時、戦艦ウィスコンシンを発見。しかし艦内に突入する前にやるべき事がありまして、高級オフィスビル前に停車する。短パンサンダル+野宿明けの俺に、汚物を見るような視線を浴びせる高級そうな受付のおばちゃん。気づいていない振りをしつつ奥へ進む。そして高級トイレでやるべき事を完了、そそくさと外へ出るのだった。

ちょうど真向かい
戦艦はオフィス街の中にいるのです。

▼戦艦ウィスコンシンに突入

一仕事終えてから路上パーキングに駐車、艦へ向かう。Nauticusなる施設から入るらしいがNauticus自体は海洋博物館的な何からしく、入場料$9.95。同建物内のハンプトンロード海軍博物館と戦艦ウィスコンシンは無料らしい。いまいちわかりづらいシステムである上に、表示が少ない。入口のやさしいお兄さんが教えてくれなかったら海洋博物館直行の鮫エスカレーターに乗るところだった。

わかりづらいのだ
鮫エスカレーターが海洋博物館への入口。
艦内へは奥の階段を使用。

階段を上がり、まずは海軍博物館へ。大アメリカ海軍バンザイ的な写真と小学生が製作したような模型が数点。特に無し。軍事教育を受ける団体中学生の群れの中を抜けて戦艦ウィスコンシンへ向かう。

建造物内部はあまり見せてくれません。ブリッジも途中までしか上がれません。先日見学したニュージャージーと同じアイオワ級なんでまぁいいか。タダだし。しかし維持するだけでも大変なんでしょうな。

BB-64 Wisconsin
戦艦ウィスコンシン(USS Wisconsin BB-64)。

とういことで外から撮影しながらテキトーにまわり、一時間程で見学終了。

Nauticusってなんだったのか
博物館外観。

関係無いが、入口の池には錦鯉が泳いでいて「Koi」と書いてありました。広島カープの「Carp」ではないのか?色付きは「Koi」でノーマルが「Carp」なのか?などと思ったわけですが。どうでもいいです。

午後0時半、再度Virginia Beachに向かう。

▼ヴァージニアビーチを浮浪

午後1時、Virginia Beach着。さっきの壮絶な霧は晴れてます。やや霞んでいる感はあるものの、基本的には晴れております。「つ、ついに海岸まで来たぜ」。「は、初大西洋だぜ」。

まずは砂浜に出る。季節的にまだ寒いけどそこそこ人がいます。水着で紫外線浴してる人もちらほらと。海岸沿いはきれいに整備されて、ホテルが並んでおります。金持ちは海の見える部屋なんぞに泊まるんでしょうな。

通りはモロに観光地という感じで土産屋が並んでおり、浮かれた人々が歩いてます。シーズン中にはさぞ盛り上がるんでしょうな。ちなみに軍港都市とあってF/A-18が絶えず上空を飛んでます。

Nauticusってなんだったのか
ついに大西洋まで来てしまった。

海はよ〜
「軍港の近くだしキチャない海かな」と思っていたら、
モロに観光地化されたビーチでありました。
でっかい海はよ〜
海岸沿いにホテルが並んでおります。

1時間ほど歩き回ってから、久々の海記念に地名入りショットグラスを購入。しかしどの土産屋にもアレな感じの商品が多数取り揃えられているわけで。ドクロマークとかセックスとかアル中とか書いてあるグラス
海はよ〜
土産屋の並ぶビーチ沿いの道。
は一体誰が買うんだろうか。まぁいいけど。

車に戻る途中の土産屋でCoronaのサンバイザーを発見。$14という高額商品だが猛烈に欲しい。そして衝動買い。持病の貧乏性のせいで買い物の度に自分に言い訳をする俺だが、久々の海だし「許す」。しかし衝動買いする気分にさせる海はいいですね。どこぞの岩と土のみで形成される州とは大違いですよ。

午後2時半、ビーチを出る。

▼ノースカロライナ州へまったりとドライブ

次の目標はNorth Carolina州のWilmington。ここから素直に南下すれば五時間ほどで着くわけで、またしても半端に時間が余るので寄り道。地図を見ると海岸に沿うように並行する細長い島がある。キル・デビル・ヒルズ(Kill Devil Hills)なる地名で名前的にも強そうなので行ってみることに。VA-149、VA-165を走り、軽く迷いつつ中心部から出る。

午後3時半、ガソリンスタンド発見、給油。郊外を出てしまうと店も何も無くなり、密かにガス欠の予感がしていたわけで。割りとギリギリであった。給油後も何も無い田舎道を走ってVA-168southに入る。

VA-168 South
VA-168 South。まったりとした風景です。

VA-168に入ると少しは道も広くなった感じ。まったりと直進していると途中から一部有料道路になる。Chesapeake Expresswayというらしいが、ド田舎道路の一部分だけがなぜか有料になるという謎システムだ。併走する下道を走っても時間的に同じ様な気がしてならないのだが。まぁいいけど。

謎の有料道路を抜けるとすぐにNorth Carolinaに入る。道はUS-158に変りさらに南下。小さい町が続いている。

▼細長い島っぽい所を浮浪

長すぎ
わかりづらいですがかなり長い橋です。

長すぎ
対岸には森しか見えません。

とても長すぎ
わかりづらいですが南北に細長い島です。

長すぎ
対岸に到着。

標識
渡りきった所の標識。

午後5時、やたらと低くて長い橋を通り、地図で見た細長い島っぽいところに渡る。当然だが極普通の景色。ステイトマップで見るとやたらと細いわけで、「なんか面白い場所でも無いかなぁ」などと思って来たわけですが。

正直に言いますと、「左には海、右にも海」的な景色を少なからず期待してしまっていたわけで。冷静に考えればすぐに分かる事であり、自分の脳に絶望するのだった。

そんなわけで左右同時は無理だったが、意地で海まで行ってみる。まずは内側の海岸へ。なんか対岸が見える。でかい湖のよう。そんだけ。そんでもって今度は大西洋側へ。観光地的では無いけど、海はVirginia Beachと同じ感じ。当たり前か。

空はよ〜
キル・デビル・ヒルズのひたすら続く砂浜。
しかしなんともアレな地名です。

空はよ〜
ヴァージニアビーチより人も少なくまったりとしております。

砂浜に直アクセスできる位置に家が並んでます。建設中の物も多数。コンドミニアムか別荘なんでしょうな。観光地というより別荘地なのかもしれない。

ビーチを出て町を走っていると、こんな最果ての地にライト兄弟の記念公園なるものを発見。どうもここが人類初飛行の地らしい。とりあえず行ってみたが午後5時に閉園で入れませんでした。

結局、キル・デビル・ヒルズはただの小さい町でありました。当たり前だけど。そんな感じでいまいち盛り上がりに欠ける、まさに時間潰し的行動を終了。US-158を南に走り、島を出る。

戻る橋の途中に小さい島があったのでまた寄り道。こんなとこにも小さな町が。岸際に建つ家々には桟橋が付いてて、「玄関開けたら5秒で出港」って感じでした。漁師なんでしょうな。多分。

Virginia州からここまでの海沿いの道にはSeafoodのサインが出ていたり、網とかが転がっていたりしたわけで。コロラドっ子には新鮮な景色でありました。

しつこいですが長いです
帰りの橋。
くどいですが本当に長いのです
画像がいまいちですが、
橋の長さが伝わりますでしょうか。


長い橋を渡りきった所のガソリンスタンドでトイレを借りる。ホットドッグでも売ってそうな小さなカウンターのメニューにはオイスターディナー$12.99なんかもありました。ガソリンスタンドでカキか。別にいいけど。


橋を渡りきったところのガソリンスタンド。

▼眠いとても眠い

寄り道終了。US-64westを走りWilmingtonを目指す。周りには緑しか無い真っ直ぐの道でまったりと直進。

まったり
直進。

実は非常に眩しい
しかしながら直進。
そして夕暮れ。

まったりと直進
さらに直進。

逆光でも撮れるもんなんですな
しつこく直進。
タイトルロゴに使用した画像です。


日暮れ辺りにRobersonvilleなる小さい町でUS-13 Southに乗る。古い建物ばかりの渋い町でした。
何も無い道を走り続け、午後8時すぎにGreenvilleに入る。この辺にしてはそこそこサイズの町。暴走族的な何かの群れが「ブリベリブベベッ!」と汚い音を撒き散らしながら追い抜いていくわけで。信号無視したり、レースしたりで、どこにでもいるもんですなぁ。田舎道を走ってきたせいか、なぜか懐かしさを感じてしまった。

NC-11 Southに乗って市街を抜けるとすぐに次の町。ちょこちょこと道が変わるわけだが、体力、気力的にもここでの迷子は許されない。ガソリンスタンドで停車し、地図を確認する。キンストン(Kinston)という町らしい。しかし、このスタンドに来る客は車も着てる服もキチャない人ばかり。とても一日の汚れには見えない人が多いのだ。「なぜにここまで地域差があるのだろうか」、などと考えている俺も割と汚な目ではあるが。

町を出て少し進むと何も無くなり真っ暗。今までの道と違っていちいちカーブがある、アップダウンもある。いいかげんに疲れが出てきて運転がダルい。ハンドルを切るのがメンドクサイ。ディープラン(Deep Run)、ピンクヒル(Pink Hill)とかいう小さな町をすぎると一段とアップダウンが多くなる。後続のトラックがあおってくるが眼が限界でスピードリミットをキープするのがやっと。譲るスペースも無いし無視することに。

Kenansvilleとかいうトコで右折、NC-50に入る。I-40まではすぐのはず。

▼レストエリアにてご就寝

午後10時すぎにI-40にたどり着く。そして午後10時半、目標のレストエリアに到着。寝床確保。ここまで南下すると少し気候が変わった感じで、夜10時すぎても70°F(約21℃)ほどあって暖かい。

常温の自販機でディナーを購入。常温でも腐らないブルーベリーデニッシュ。合成添加物盛り合わせといった感じだ。思えば本日の献立は、朝:トルティーヤチップス 昼:空気 夜:ブルーベリーデニッシュ、と一般ペット以下を記録。「うちの猫ちゃんはこんな毒デニッシュ食べないざます!」とか聞こえてきそうだ。

No Overnight Parkingのを看板を横目に、午前0時就寝。


本日の走行距離:約450miles
(約725km)
トータル走行距離:約3200miles
(約5150km)
本日の出費
VA Battleship Wisconsin:路上パーキング$1.50
VA Virginia Beach:路上パーキング$0.50 ショットグラス$4.19
 サンバイザー$14.69
VA VA-165 ガソリンスタンド:給油$33.61
VA Chesapeake Expressway:通行料$2.00
NC I-64 Rest Area:ブルーベリーデニッシュ$0.80
Total:$57.29
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