〜浮浪生活7日目〜
05/12 快晴 80°F (26.6℃)
『ノースカロライナ州
I-40レストエリア⇒
⇒サウスカロライナ州
チャールストン』
午前6時起床。曇っているが気温はすでに70°F(21℃)。生暖かい。車内で寝るのは危険だと聞いてたもんでして、暑くても窓は完全に閉めてまして。ムワっとした感じのさわやかな朝。
こんな感じで寝ております。
足が伸ばせない。背中が痛い。トランク臭い。

南部まで来ると気温、湿度共にアップするわけで、
窓ガラスの水滴が不快指数を表しております。
まるで自宅であるが如く、当然の様にトイレで身支度。浮浪初期にあった抵抗感はすでに無い。
午前6時半出発、ここから40マイルほど離れたWilmingtonに向かう。
出口。いろんな道兼用のレストエリアでありました。
I-40east、朝もやというか霧が激しい。所によっては前が見えないほどに激しい。
激しい霧。

こんな中でも無灯火の車もいます。
そんなわけでアメリカの中古車は事故車だらけ。
午前7時15分、Wilmington入り。目標はまたしても戦艦なわけですが、艦のオープンは午前8時なのでダウンタウンに寄ってみることに。結構古い建物が並んでいるようだが霧でよくわかりません。一段と霧の激しい川岸で写真撮影などをしてみて時間を潰す。
川岸。なんも見えんかったです。

渋いレンガ図造りの店。しかし朝なのに暗すぎる。
霧がしつこい。
午前7時50分ぐらいに戦艦ノースカロライナに到着。普段は「ダッシュでギリギリ遅刻」のダメ人間が10分も前に着いてしまったわけで、霧の中に浮かぶ艦を外から激写しつつオープンを待つことに。
駐車場ではテレビだか映画の撮影をしております。かなりの数のスタッフがいるわけで、真面目な撮影だったのでしょう。
どうも車のシーンらしい。
実はWilmingtonは映画撮影で有名らしいです。全く知らんかった。
霧の艦内へ突入する。ブリッジ上方に太陽の予感。
午前8時になると戦闘ラッパが鳴り響いてオープン、早速入場。平日の朝だし客はアレな俺ぐらいかと思いきや、すでに数組が見学しているわけで。やはりアメリカ人は戦争大好きっぷりは半端じゃないらしい。
今までに観た二艦と違ってWWU仕様。太平洋戦争の終戦後には日本占領のため東京湾に入ったこの艦ですが、その後のは使われずに最終的に記念艦になったたわけです。こんなもんを何十年も保存し続けるトコがすごい。やはり大好きらしい。
左舷より。入口の建物が見えます。
開放しているエリアが広く、甲板下もいろいろと見せてくれるんで歩き回る。ちなみにBGMはリメンバーパールハーバー。
午前10時、一度車に戻り、デジカメの充電待ちをしつつ今後の予定を考える。実は1時間程テキトーに観てから次へ行くつもりだったのだが、予想外に広くて時間がかかってしまうわけで。焦って回るのもイヤなんで、ここはゆっくり見学、その後はテキトーに決めることに決める。
水上観測機Kingfisherと、それをイヂるお爺さん。
15分程で見学再開。後甲板には水上機が固定されており、朝っぱらから整備をしているお爺さんを発見。
機体を眺めている俺に、「コイツは本当に動くぜ」的なことを言ってくるわけですが、本当なんでしょうか。実働するヴィンテージ機を記念艦の上で整備するもんなんでしょうか。もしかして脳内では飛んでいるということなのか。そう考えると俺の脳内にもいろいろと飛んでいるのかも知れない。でなければこんな所でふらふらしているわけが無い。などと思ってみたりしてみる。
BB-55 North Carolina。ようやく霧が晴れました。
艦内には軍歌(と思う)が流れており、時折戦闘ラッパが鳴り響くという演出付き。
午前11時、見学終了。ギフトショップでショットグラスをゲットする。外に出てから艦が浮いている、というか泥にハマっている感じの入り江の周りを歩く。アリゲーターがいるらしいが発見できませんでした。
艦と同じ迷彩塗装の車を発見。オフィシャルカーなのか。どうでもいいか。
午前11時半、South Carolina州Charlestonへ向けて出発。
少し進んだ辺りでSeafood Buffetに悩まされる事に。
US-17を一時間ほど南に走り、午後0時20分にSouth Carolina州入り。South Carolinaに入ると道は海岸近くを走るようになり、〜Beachという名の付いた小さな町が続きます。雰囲気的にも南部に入った感じ。
Myrtle Beach付近に入ると、少しずつ街らしくなり店も増えてくる。Seafood Buffetのサインがやたらと目に付くようになるわけで、入ろうか悩む。猛烈に悩む。しかし考えている内に店の前を通りすぎてしまうわけで。次の店も通りすぎ、その次も通りすぎ、結局全部通過してしまったわけで、優柔不断でアレな性格を露呈してしまうのだった。2日連続の車中泊だったんで落ち着いて食べる気分じゃなかったわけですが、未だにしつこく後悔しております。
Myrtle Beachに入る。ホテルだらけです。
午後1時、Myrtle Beach。この辺りでは一番大きな街らしいので寄ってみる。雰囲気的にはVirginia Beachと同じ感じで、海辺にホテルがあってギフトショップとバーが並んでいる。というかそれ以外にはなんも無い、完全にビーチで浮かれて遊ぶ専用の街といった感じ。結構暖かいんで人も多いです。
椰子の木的な街路樹で南部感アップ。
街中を軽くドライブしてから路上に駐車して散歩開始。砂浜に出てみるとそこそこ人がおります。きれいです。日本のビーチには必ずある、視覚、嗅覚を刺激する三角コーナー的エリアもありません。
そしてビーチへ突入。
寄り道終了。給油してCharlestonへ。
一時間ほど歩いてからお土産屋へ。相変わらずの毒々しいラインナップから無難なヤツを抽出してゲット。
午後2時出発。町外れで給油してからCharlestonへ向かう。
Myrtel Beachを出ると大した町も無く、淡々と走る。一時間ほどするとなんか森みたいな地域に突入。結構長い間この森の中を走ったような。
午後4時、森を抜けて少しすると街が見えてくる。どうやらCharleston付近まで来たらしい。
まだ時間があるので、明日に行く予定の空母ヨークタウンを下見することにする。市街地に入るとすぐにUSS Yorktownの大きな看板を発見。どうやら近くにあるらしいが場所の表記がアレすぎる。看板はデカいが「次の信号を左」としか書いておらず、信号はやたらと多いわけで、ドコを基準に次なのか全くわかりません。元々知っている人にしか理解できないアメリカン案内看板にイラつく俺。そうこうしていると目の前にはデカい橋が。嫌な予感がするが、有無も言わせずに渡らされることに。
アメリカンサイズの川に行く手を阻まれる。
勘弁して下さい。いやマジで。
地図を確認するとCharlestonに入ったらしい、が。目的地は手前のMt. Pleasantにあるらしく、やはり渡ってはいけなかったのだ。広い河口部には二本の橋しか無いわけで、絶望的に大渋滞。橋への道は完全ストップ状態で、戻るに戻れなくなってしまった。道もわからんしヤケクソで走っていると、随分と北に来てしまっている。結局壮絶な大回りしてやっとMt. Pleasant側に戻る。
橋一本戻るのに一時間以上費やして、午後5時に目的地に到着。外から偵察。かなり広い施設らしい。閉館までは一時間半あるが、予想外にいろいろあるのでやはり明日回る事にする。
「橋ごときでガタガタうるさい男だ」と思った方もいるかもしれませんが、実際こんなに長いのだ。
2005年5月の時点で、二本の古い橋と未開通の新しい橋の計三本が平行して架かっていたそうな。
この二ヵ月後に古い二本は閉鎖、解体。新しい橋(Arthur Ravenel, Jr. Bridge)が開通したそうな。
1929年に開通したGrace Memorial Bridge。二車線しかない。細い。
解体されたことは実は今日(更新日)知ったのでした。
午後5時15分、モーテル探しの旅に出る。ここまで来る途中の海岸沿いには安いモーテルがたくさんあったわけで、町外れのビーチまで行ってみることに。Folly Beachなる場所まで走る。夕刻の渋滞に巻き込まれつつなんとか到着。どうも小さな島のようで中心にホテルが一軒あるのみ。安モーテルなんぞ無い模様。
結局Charlestonに戻る。テキトーに走り回って探すが見つからない。ハイウェイを走れば大抵は見つかるはずなんだが、これがまたまったく見つからないわけで。今度は郊外に出てみることに。
かなり北まで走った所でモーテルのサインを発見。しかも$39と安い。「苦しゅうない」といった感じで受付へ直行。しかしTaxやら何やらでトータル$59。「ほよよ?」という感じになった俺に対し、接客業としてありえないほどに「ブスッ」とした受付の黒人女性から料金プラン説明が開始される。どうも$39〜の意味でプランによって値段が違うらしく。予約無し、一泊、一名様は一番割高なパターンらしい。
「$39」という単純なキャッチコピーに一撃で騙されたことに気づく俺。確かに一見まともな高級ホテル風な建物であり、従業員も多いわけで。今までの受付にオッサン一人のモーテルとは明らかに違うような気がしてきた。
今から別を探す気力などあるわけも無く。笑顔など一切無しで、終始貧乏人を蔑む視線を発するというアレな受付に屈辱の金$59也を支払い、鍵を受け取る。
今日は早めにモーテルでまったりの予定だったが、すでに午後7時すぎ。行き当たりばったり人生でモーテルゲットに二時間を消費してしまった。
とにかく寝床ゲットはしたので、買出しに向かうが今度は店が無い。なんか家はあるんだけど、どれも寂れており壁のペイントも看板も全てが色褪せていまして。景色の全てが経時劣化した30年前の写真の様に見える。
散々走り回って、10年以上前に閉店したパチンコ屋の廃屋チックな食品スーパー「フードライオン(Food Lion)」を発見。全く豊富じゃない品揃えからチキンウイングを購入。さらに少し走った所で似たような感じで渋すぎるスーパー「バイロー(BI-LO)」を発見。店員も客もみんな黒人です。化粧品のパッケージとかも黒人なんですね。初めて見た。やっぱ南部なんですな。
妙に新鮮な雰囲気なので買う気も無いのに店内を見学していると、いきなり「Sir」と声をかけられる。一見80代風の白人のおばあちゃんが棚の上にある商品を取ってくれとのことで、指定された謎の調味料の小瓶数点を手渡す。髪はボサボサでヒゲも程よく伸びた薄汚い男に平気で声を掛けてくれるおばあちゃんに少し驚いてみるのだった。
そんな感じで微力ながら社会参加をしつつ、本業の夕食漁りに戻る。なぜだか無性にサラダが欲しい。しかしフライドチキンに対して同等もしくはそれ以上の価格が付けられており、悩まさせる。「肉>葉っぱ」という庶民の構図から抜け出さない限りサラダの購入に踏み切れないわけだが。「楽しい旅の最中につき何を買っても良し」、と自分への言い訳を済ませ、サラダ1とサウザンスタイルコールスロー1をカゴに入れる。さらに変わった感じのスープの缶詰とか妙なスナック類も購入してみる。無論おビールも購入してみる。
モーテルに戻り二日ぶりの風呂に入る。二日も野宿すると物理的に汚いのに加えて、精神的にも「地面で寝ても大丈夫かも」とか、「落ちた食い物でもまだいける」、とかいう気分になってしまうものでして。要するに「どうでもいいや」っていう感じになってしまうのだ。ミュージアムやレストランとかに入る気分では無く、浜でゴロゴロになってしまうわけでして。というわけで久々に人間に戻った感じ。
今日はまったりとしたいところなんだが、どうにも騒音がうるさい。目の前がハイウェイの出入り口で舗装が悪いらしく、トラックが通過する度に「ズドガガンッ!」と激しくやかましい。さらには低空を飛ぶ飛行機の爆音が頻繁にするわけで、地図を見るとすぐ近くに空港があるらしい。そんなわけで大金を奪われたのに、いまいちリラックス出来ないダメ部屋であることが判明。
頻繁すぎる飛行機の爆音を聞きながらおディナーを開始。何も食べてないんで「喰いまくってやるぜ」と意気込んでいたわけですが、どうにも食欲が湧かない。やはりお疲れのようだ。今日は散々走り回った挙句に爆音部屋をゲットさせられたわけで。ようやく無計画浮浪行為に疑問を抱き始める俺。明日からは予定を立てて行動することを心に誓うのだった。
ダラダラとテレビを観て午前0時半ぐらいに就寝、しようと思ったわけですが。今まさに眠りに落ちるという時に外から怒鳴り声が聞こえるわけで。どうやら喧嘩が開始された模様。F○ck,B○tch,K○ll等のアレワードを交えた知性溢れる怒号が飛び交う。カーテンの隙間から様子を覗うと、小さいボブサップみたいな女性がお吠えになっておりました。
観戦する気力も無いので耳栓を装着しつつベッドに戻る。ボブサップ(小)の耳栓をも貫通する咆哮は30分ほどで沈静化したようで。南無ー。
結局、午前1時半ぐらいに就寝。